JACLaP WIRE No.3 1998.06.29 
 


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         JACLaP WIRE No.3 1998年6月29日
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│本メールは日本臨床検査医会の発行する電子メール新聞です。なるべく等|
|幅フォントでご覧下さい。電子メールアドレスをお持ちでない会員が近く|
│におられましたら、お手数ですが回覧をお願いします。配信申込、アドレ|
|スの変更、配信の停止等は wire@jaclap.org までお知らせください。  |
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============================≪ 目 次 ≫============================

[お知らせ]◆英語版ホームページの試験開設について
[お知らせ]◆求人情報のホームページ掲載について

[ニュース]◆第9回春季大会(来年度)の開催予定決まる
[ニュース]◆伊藤機一教授、JCCLS尿試験紙検討委員長に

[新規収載]◆α−フェトプロテイン(AFP)精密測定
[新規収載]◆AFPのレクチン反応性による分画比(AFP-L3%)
[新規収載]◆クラミジアニューモニエIgG抗体価精密測定
[新規収載]◆クラミジアニューモニエIgA抗体価精密測定

[Q&A] ◆フェリチンの単独高値
[Q&A] ◆「フック現象」と「プロゾーン現象」の違い
[Q&A] ◆正常参考値を用いた異なる測定法間の数値換算法
[Q&A] ◆一酸化炭素Hb、メトHbおよび胎児Hbの臨床的意義
[Q&A] ◆クレアチニンクリアランスの1時間測定法
[Q&A] ◆MRSA保菌者の判定法と院内での取り扱い
[Q&A] ◆血小板数の異常高値

[求人]  ◆老人保健施設が院長を募集

[編集後記]◆日はまた昇る!?
 
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[お知らせ]◆英語版ホームページの試験開設について
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 森 三樹雄副会長を中心に検査医会の会則が英訳されたのを機に、英語版のホ
ームページを試験開設し、検査医会のホームページ( http://www.jaclap.org
/ )の最上部にリンクを設定しました。まだ役員名と会則だけの暫定版ですが
、今後の充実に向け会員各位のご意見をお寄せください。

[ホームページ編集室 西堀眞弘]
 
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[お知らせ]◆求人情報のホームページ掲載について
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 本号に本会会員への求人情報を掲載いたしましたが、検査医会のホームペー
ジ( http://www.jaclap.org/ )にも今後継続して掲載いたしますので、どう
ぞご利用ください。原則として各募集元から提出された原稿そそのまま掲載し
ていますので、詳しい内容等は各自の責任で当該連絡先までお問い合わせくだ
さるようお願いします。

[副会長 森 三樹雄]
 
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[ニュース]◆第9回春季大会(来年度)の開催予定決まる
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 第9回日本臨床検査医会春季大会は慶応大学の渡辺清明教授を総会長として
1999年5月29日(土)に開催されることが決定した。

[副会長 森 三樹雄]
 
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[ニュース]◆伊藤機一教授、JCCLS尿試験紙検討委員長に
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 日本臨床検査標準協議会(JCCLS、菅野剛史会長)委員会のひとつ、「尿定性
・半定量試験紙の標準化に関する検討委員会」の委員長に神奈川県立衛生短期
大学の伊藤機一教授が就任した。任期は平成10年から2年間。以下はご本人
からお預りした本会会員へのメッセージである。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

JACLaP会員の先生方へ

 JCCLS(日本臨床検査標準協議会)での最新の決定事項をここにご案内させて
いただきます。
 このたび、JCCLS委員会(菅野剛史会長)の一つとして、「尿定性・半定量試
験紙の標準化に関する検討委員会」が開設され、不肖 伊藤機一(神奈川県立
衛生短期大学)が会長の命を受け、平成10年から2年間にわたり委員長を務
めることとなりました。微力な私でありますが、是非とも先生方のご指導・ご
鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
 尿定性・半定量試験紙は、いつでも、どこでも、誰でも簡単にできることか
ら医療・健(検)診の現場で広く使われています。しかし、市販されている試
験紙により、感度・結果の表示方法が異なり、医療現場の一部で混乱を来して
いることも事実です。こうした混乱を避けるため、尿試験紙検査における感度
・結果の表示法の統一化が広く望まれています。本委員会では、現在委員の人
選を進めており、関連学会・諸団体の意見や世界の動向を参考にして、尿試験
紙の感度や表示法に関する統一化を推進しております。
 わが国では、おおよそ10のメーカーが試験紙を発売し、メーカー毎に感度
・表示法に違いのある事実は多くの方々より指摘されております。21世紀の
尿検査は、尿定性・半定量検査の機器測定が一般化し、その結果あるいは臨床
所見をもとに、遠心しない尿(尿沈渣検査で行われている遠心尿での回収率は
著しく乏しいことが明らかにされている)につき尿中有形成分の自動測定が行
われ、これらによって選ばれた検体につき経験豊かな技師・医師等による形態
学的観察が逐行されるものと思われます。これらの重要性は、NCCLS、ヨーロッ
パ連合臨床検査標準化委員会(ECLM)においても最近指摘されている事項です
。

 委員になっていただく団体(当方より個別に指名させていただいた方もあり
ます)は以下の如くです。

 厚生省、日本医師会、日本臨床病理学会、(社)日本臨床衛生検査技師会、
日臨技一般検査研究班、日本腎臓学会、日本糖尿病学会、日本泌尿器学会、日
本小児腎臓病学会、(財)予防医学事業中央会、(社)日本臨床検査薬協会、
(社)日本分析機器工業会、(社)日本衛生検査所協会、日本臨床化学会、日
本小児科学会、日本臨床検査医会、日本肝臓学会、福祉・医療技術振興会、日
本薬剤師会、学識経験者。

 ちなみに日本臨床病理学会としては、折田義正先生、下条文武先生が、日本
臨床検査医会では熊坂一成先生、市原清志先生がメンバーとして推挙されてお
ります。

 以上宜しくお願い致します。

                        平成10年6月25日

[神奈川県立衛生短期大学 伊藤機一]
 
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[新規収載]◆α−フェトプロテイン(AFP)精密測定
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α−フェトプロテイン(AFP)精密測定(準用区分D009-4)(区分D-2)
平成10年6月1日より適用の腫瘍マーカー(1)
保険点数:190点
カットオフ値:20 ng/mL未満
直線性:0.8〜7,500 ng/mL
製品名:LBAワコー AFP
製造・発売元:和光純薬工業(株) TEL 06-203-3741
測定法:LBA法 100テスト/キット(シングル測定)
結果が出るまでの時間:約20分  自動化:可
同時再現性:0.7〜4.7% 日差再現性:0.8〜3.9%
検体:血清
【特徴】 認識部位の異なるPOD標識抗AFPモノクローナル抗体及びアニオン(
硫酸化チロシン8残基を含むペプチド)結合抗モノクローナル抗体と、検体中
のAFPとを液相で反応させると免疫複合体が形成される。反応液を陰イオン交換
カラムに導入し、分画した免疫複合体中のPOD活性を測定する。予め濃度既知の
標準液を測定して得られた検量線より検体中のAFP濃度を求める。
 LBA法は液相で抗原抗体反応を行うため、反応条件を自由に設定できるので抗
原抗体反応を定量的で高感度、さらに広範囲なレンジの測定が可能となった。
本キットは肝細胞癌の診断、治療効果判定に有用である。EIA法と本キットの相
関性を検討したところ、相関係数r=0.996、回帰式y=1.03x+2.4と良好な相関性
が得られた。
 【保険請求上の注意】 AFP精密測定、AFP-L3%精密測定、PIVKA II精密測定
を同一月内に合わせて実施した場合は主たるもののみ算定する。
 【文献】 Yamagata, Y., et al.: Determination of α-fetoprotein conce
ntration based on liquid-phase binding assay using anion exchange chro
matography and sulfated peptide introduced antibody. J.Immunol Methods
, 214: 1998(印刷中)

[獨協医大越谷病院 森三樹雄]
 
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[新規収載]◆AFPのレクチン反応性による分画比(AFP-L3%)
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AFPのレクチン反応性による分画比(AFP-L3%)(準用区分D009-15)(区分D-2)
平成10年6月1日より適用の腫瘍マーカー(2)
保険点数:300点
カットオフ値:15%未満
製品名:LBAワコー AFP-L3
製造・販売元:和光純薬工業(株) TEL 06-203-3741
測定法:LBA法 100テスト/キット(シングル測定)
結果が出るまでの時間:約45分  自動化:可
同時再現性:2.1〜4.9% 日差再現性:0.4〜6.6%
検体:血清
【特徴】 3種類の抗AFPモノクローナル抗体をFabとし、POD、アニオン1(硫酸
基を5個含む)、アニオン2(硫酸基を8個含む)を各々導入する。これらの抗体
をレンズマメレクチンの存在下AFPと液相で反応させると、AFPの糖鎖構造によ
り硫酸基数が異なる2種の免疫複合体が形成される。陰イオン交換カラムによ
り免疫複合体を分離し、POD活性を測定する。予めAFP濃度及びAFP-L3%既知の標
準液から得られた検量線より、検体中のAFP濃度及びAFP-L3%を求める。
 本キットはLBA法(Liquid−phase Binding Assay)に基づくAFPのレクチン反
応性による分画比(AFP-L3%)を測定する試薬で、血清中のAFP -L3%を特異的
かつ高感度に測定できる。LBA法は抗原抗体反応を液相で行うため抗
体濃度、反応条件を自由に設定できるので、抗原抗体反応を定量的で高感度、
さらに広範囲なレンジの測定が可能となった。また、カラムを使用してAFPを分
別測定するため、AFP-L3%と濃度が同時に測定できる。AFP-L3%はレクチン反応
性による分画比で肝細胞癌に対する特異度が従来のAFPよりも高く、良性肝疾患
と肝細胞癌の鑑別および治療後のモニタリングにより有用とされている。
 AFP-L3%の相関性については、従来法の電気泳動法と本キットの間(n=55)
で、相関係数はr=0.983、回帰式はy=1.02x-1.0と良好な相関性が得られた。
【保険請求上の注意】 AFP精密測定、AFP-L3%精密測定、PIVKA II精密測定
を同一月内に合わせて実施した場合は主たるもののみ算定する。
【文献】 Katoh, H., et al.: Automatic and simultaneous analysis of LC
A-reactive AFP ratio and total AFP concentration. Analytical Chemistry
, 70:2110〜2114, 1998

[獨協医大越谷病院 森三樹雄]
 
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[新規収載]◆クラミジアニューモニエIgG抗体価精密測定
      ◆クラミジアニューモニエIgA抗体価精密測定
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クラミジアニューモニエIgG抗体価精密測定(準用先区分D012-4)(区分D-1)
クラミジアニューモニエIgA抗体価精密測定(準用先区分D012-4)(区分D-1)
平成10年6月1日より適用の感染症血清反応
保険点数:各々55点
基準範囲:カットオフインデックス値 1.10以上陽性
製品名:ヒタザイム C. ニューモニエ Ab-IgG
    ヒタザイム C. ニューモニエ Ab-IgA
製造元:日立化成工業(株) TEL 03-3346-3111
発売元:(株)カイノス TEL 03-3816-4485
    極東製薬工業(株) TEL 03-3270-1641
測定法:酵素免疫測定法(ELISA法) 96テスト/キット(シングル測定)
結果が出るまでの時間:約4時間  自動化:可
同時再現性:1〜10% 日差再現性:1〜10%
検体:血清
【特徴】  マイクロプレートに固定したクラミジアニューモニエ外膜複合体タ
ンパクに希釈した血清を反応、次に酵素標識した抗ヒトIgGまたはIgA抗体を反
応させ、最後に酵素の基質を反応させ、反応を停止させた後、吸光度を測定す
る。
 クラミジア ニューモニエ感染症の測定法は、保険収載はされていなかったが
、操作が煩雑で研究室レベルの測定法としてクラミジアニューモニエ特異的プ
ライマーを用いたPCR法、培養細胞を用いた分離培養法、クラミジア属特異的モ
ノクロナール抗体を用いた蛍光抗体法、クラミジア抗体値を測定するMicro-IF
法などがあった。
 本キットはマイクロプレートに固定したクラミジアニューモニエ外膜複合体
タンパクに血清を反応させ、次いで酵素標識した抗ヒトIgGまたはIgA抗体を加
え、最後に酵素の基質を反応させ、吸光度を測定する酵素免疫測定法(ELISA法
)である。従来法に比べて自動化されているため、多数検体が容易に処理でき
、精度の高い検査成績が得られる。
 これまではクラミジアニューモニエ感染症の確定診断法がなく、医師の経験
的治療、すなわち原因微生物が不明のまま、原因微生物を推定して抗菌剤を選
択していたが、無効な抗菌剤の長期投与や適正な抗菌剤であっても短期間投与
などにより、再燃や遷延化、潜伏感染化も起こっていた。本キットを使用する
ことにより確定診断が容易になり、マクロライド系やテトラサイクリン系抗菌
剤の投与により治癒することができる。クラミジアニューモニエは冠状動脈疾
患患者のアテローム標本中に80%という高率で検出されたという報告もある。
 クラミジアニューモニエの初感染では、抗クラミジアニューモニエIgG抗体と
IgA抗体は、感染後約4週間後から上昇し、再感染患者でも抗クラミジアニュー
モニエIgG抗体およびIgA抗体が上昇するのでクラミジアニューモニエ感染症の
確定診断ができる。クラミジアニューモニエIgG抗体における本法とMicro-IF法
の陽性一致率は71.7%、陰性一致率は95.8%、抗クラミジア  ニューモニエIg
A抗体での陽性一致率は73.9%、陰性一致率は92.9%であった。本法とMicro-I
F法の相関係数は0.950(IgG抗体)、0.852(IgA抗体)、一致率は90.2%(IgG
抗体)、84.3%(IgA抗体)と良好であった。
【保険請求上の注意】 クラミジアニューモニエIgG抗体価精密測定およびクラ
ミジアニューモニエIgA抗体価精密測定は、区分「D012」感染症血清反応の「4
」に準じて算定する。クラミジアニューモニエIgG抗体価精密測定およびクラミ
ジアニューモニエIgA抗体価精密測定はELISA法による。
【文献】 岸本  寿男、他:ELISA法による抗Chlamydia  pneumoniae 特異抗体
の測定 1.外膜複合体を用いたELISA法キットの評価.感染症誌 70:821〜8
29、1996

[獨協医大越谷病院 森三樹雄]
 
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[Q&A] ◆フェリチンの単独高値
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(Q)特に症状がなく一般的な検査データにも異常が無いのに、フェリチンだけ
が200〜2,000と変動する方がいます。どう対処すべきでしょうか。(愛知県
臨床検査技師)

(A)フェリチンは鉄貯蔵蛋白のひとつで、測定の臨床的意義としては、鉄欠乏
状態の把握と腫瘍マーカーの2つがあります。フェリチンは主に肝臓などの組
織中に含まれ血中に存在するものはわずかですが、組織内の貯蔵鉄を良く反映
するため体内の貯蔵鉄のマーカーとして測定されます。鉄欠乏性貧血ではもち
ろん、貧血、血清鉄の低下、不飽和鉄結合能の増加あるいは鉄飽和率の低下が
みられない初期の鉄欠乏、すなわち潜在性鉄欠乏の状態でも低下が見られるた
め、鉄欠乏の最も鋭敏な指標と考えられます。

 一方、血清フェリチン値は組織や細胞の破壊にも依存しているため、ヘモク
ロマトーシスやヘモジデローシスなどの鉄過剰症の他、各種の悪性腫瘍でも高
値をとることが知られおり、非特異的腫瘍マーカーのひとつとされています。
悪性腫瘍患者では、体内の鉄貯蔵量とは無関係に血清フェリチン値は増加しま
す。その機序としては、腫瘍細胞からの逸脱、他の臓器への浸潤、組織の破壊
、癌性貧血による鉄代謝の異常などが挙げられており、これらが複合して生じ
るものと考えられます。特に高値をとる悪性腫瘍として、急性骨髄性白血病、
肺癌、卵巣癌、肝癌、膵癌、悪性リンパ腫、抗癌腫瘍、胃癌などが挙げられて
います。ご質問の内容からはフェリチン値の変動パターンが不明ですが、もし
鉄代謝に特別な異常がなければ、悪性腫瘍の存在を疑い精査することが必要と
考えます。

回答日:1998年6月9日
回答者:認定臨床検査医 松野一彦(No.345)

[ホームページ/臨床検査Q&A(生化学検査)]
 
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[Q&A] ◆「フック現象」と「プロゾーン現象」の違い
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(Q)抗原過剰の「フック現象」と「プロゾーン現象」の違いを教えてください
。(長野県 臨床検査技師)

(A)正確には、プロゾーン(prozone、prezone)現象というのは、抗体過剰状
態での沈降反応または凝集反応の抑制を意味し、抗原過剰状態での抑制はポス
トゾーン(postzone)現象といいます。両者を含めてゾーン(zone)現象また
は地帯現象と呼んでいます。しかし、一般的にプロゾーン現象を地帯現象と同
じ意味で使っている場合も見受けられます。

 ところで、フック(hook)現象というのは、地帯現象の一種ですが、地帯現
象と同義に使用するのは間違いです。フック現象というのは、固相免疫測定法
、とくに酵素免疫測定法が開発されてから使われだした言葉です。固相法では
、固相表面に抗原分子が最大量結合してしまうと、それ以上は結合しませんか
ら、検量線は抗原過剰域でプラトーになるように考えられます。しかし、実際
は、抗原過剰域で少しピークから下がり気味になり、いわゆる”釣り針”のよ
うな形の検量線が得られ、それでフック現象と名付けられたようです。その原
因は、主として、固相表面上に結合しようとする抗原分子同士で立体的に競合
がおきるためと解釈されています。フック現象の言葉がいつ、誰が使い始めた
のかは確定できませんでした。

回答日:1998年6月14日
回答者:認定臨床検査医 河合 忠(No.22)

[ホームページ/臨床検査Q&A(免疫学的検査)]
 
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[Q&A] ◆正常参考値を用いた異なる測定法間の数値換算法
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(Q)同じ項目なのに測定法が変わると時系列比較ができず困っています。それ
ぞれの正常参考値の上限(x1, y1)と下限(x2, y2)の値を用いて、下記のよ
うな比例式に当てはめて換算する方法で比較することはできないでしょうか。

 y = ax + b
  傾き:a = (y1 - y2) / (x1 - x2)
  y切片:b = y1 - a*x1

 また実際にやってみるとy切片がゼロにならないのはなぜでしょうか。(鹿児
島県 内科開業医)

(A)同じ検査項目でも、測定施設あるいは測定法が変わると値が異なってしま
い、時系列比較が困難になるのは大変困った問題です。この解決のため関係機
関や専門家が臨床検査の標準化に向けて努力を続けていますが、現時点ではよ
うやく一部の項目が統一されたに過ぎず、多くの酵素や免疫学的検査では未だ
に根本的な解決がなされていません。ご質問にある方法で便宜的に値を換算す
るのはひとつの考え方ですが、次のような問題点があります。

 この方法が成り立つためには、2つの正常参考値の間で次の前提条件が満た
されている必要があります。

(1)2つの正常参考値が同じ母集団から正しく採取された標本集団によって
求められていること: いわゆる「健常者」の検体を相当数集めるのは容易で
はなく、実際には企業内ボランティアや検診の検体を流用している場合が殆ど
であるため、年齢分布等の偏りをなくすことは困難です。したがって厳密に正
しく標本採取が行われているとは限らないのが実情です。

(2)2つの正常参考値を求めるときに用いられた測定方法が互いによく相関
すること: 同じ検体を異なる方法で測定したとき、きちんと直線関係が成り
立つことです。技術的進歩により、現在では多くの検査項目の複数の測定法間
で、かなり良好な相関関係が保たれるようになりました。

(3)正常参考値を求めるときに用いられた測定方法が同じ測定誤差をもつこ
と: 正確度の指標のひとつとして変動係数(CV、ある測定値のばらつきの標
準偏差を平均値で割ったもの)が用いられます。生化学項目では大体5%前後に
収まっていますが、測定法により差があります。正常参考値の幅の大きさは、
個体内変動と個体間変動に加え、測定値の技術的変動により左右されるので、
測定誤差が異なる測定法の間では、厳密には一致しないことになります。

(4)正常参考値を求める統計処理が同じ方法であること :健常者の測定値
は正規分布をするとは限りません。そのため、対数変換等による処理と、異常
値の棄却を行って正規分布に当てはめてから(平均値)±(標準偏差×2)で
求めるのが通常です。今のところそのやり方は統一されていないので、求めた
施設によって異なる恐れがあります。

 これら(1)から(4)までのいずれの条件が異なっていても、異なる測定
法で求められた正常参考値の上限や下限の値は、互いに対応付けできないこと
になります。現状ではこれらすべての条件を満たすことは困難なので、ご質問
にあるような比例式に当てはめて換算しても、厳密には意味のない値というこ
とになります。したがってy切片がゼロにならないのも当然ですので、むしろも
っと大ざっぱな参考程度にその換算値を利用されることが現実的ではないか思
います。

 なお、似たような考え方で、異なる測定法の間で値を比較できるように表示
する方法として、SDI(standard deviation index)表示があります[1,2]。こ
れは SDI値=(測定値−健常者の平均値)/健常者の標準偏差 として全ての検
査項目の値を表示するもので、測定法が異なっても値を見ただけで異常値かど
うかが分かり、そのままの値で互いに比較できるという特長があります。しか
し、やはり上記の条件が満たされないと誤解を招く弊害が大きいため、あまり
普及していません。

【参考文献】
[1] Niwa M.: Why not use the standard deviation index as a common
scale for data quantification?. [Letter] Clinical Chemistry. 33(7):
1294, 1987
[2] 伊藤機一、清水裕史、丹羽正治:臨床検査成績の経時的パターン表示.
臨床病理臨時増刊 特集第77号、43-50、1988

回答日:1998年6月15日、同月23日改訂
回答者:認定臨床検査医 西堀眞弘(No.269)

[ホームページ/臨床検査Q&A(その他)]
 
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[Q&A] ◆一酸化炭素Hb、メトHbおよび胎児Hbの臨床的意義
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(Q)一酸化炭素ヘモグロビン、メトヘモグロビンおよび胎児ヘモグロビンの臨
床的意義を教えてください。(内科医)

(A)多波長分光光度法によってヘモグロビン誘導体(Hb derivative)含量を
測定する装置("CO-oximeter")を用いると、脱酸素ヘモグロビン(Hb)、酸素
ヘモグロビン(HbO2)、一酸化炭素ヘモグロビン(HbCO)およびメトヘモグロ
ビン(Hi)が同時測定できます。甚だ稀ですが、スルフヘモグロビン(SHb)の
存在は他のヘモグロビン誘導体の測定に干渉します。

 HbCOやHiについて臨床的に注意すべきことは、これらの存在下では酸素飽和
度(HbO2/(HbO2+Hb)×100%)が同じでもHbO2含量が小さくなり、Hbの酸素
親和性が増加するので、酸素運搬効率が低下するという点です。

 一酸化炭素中毒と診断できるHbCO含量の値については明確には定義されてい
ませんが、次のように考えればよいと思います。

・急性一酸化炭素中毒: HbCO含量で5〜10%以上が問題となる思われますが、
むしろ酸素欠乏の症状および所見を見逃さないことが重要です。ただこの濃度
以下であれば、その時点では一酸化炭素中毒を否定してよいのではないでしょ
うか。

・慢性一酸化炭素中毒: 一酸化炭素の慢性毒性についてはよく分かっていな
いようです。非喫煙者のHbCO含量は約0.5%ですから、比較的クリーンな呼吸と
いう意味で、2%が一応の目安になるようです。ただしヘビースモーカーではこ
れより高濃度になります。

 胎児ヘモグロビン(HbF)の増加はしばしば見られ、その機序は多様です。い
わゆるSwiss type hereditary persistent of fatal Hbおよび類似体質に見ら
れるように、血球検査所見が正常なら臨床的には問題ないと考えられ、偶然見
つかる高HbF血症の大部分をこれらのタイプが占めるようです。無症状の小球性
貧血を特徴とするthalassemia minorのうち、β-thalassemia traitの約半数、
δβ-thalassemiaの全例が軽度のHbF増加を伴います。juvenile chronic myel
oid leukemiaでは著しい高HbF血症が見られます。その他骨髄異形成症候群、再
生不良性貧血、骨髄性白血病、先天性溶血性貧血でもしばしば軽度のHbF増加が
見られます。しかし重要なのは血球計数および血球形態であって、HbFの臨床的
意義についてはよく分かっていません。

【参考文献】
[1] 大庭雄三:カルボキシヘモグロビン血症(一酸化炭素中毒症).日本臨床
増刊号「血液症候群」、印刷中
[2] 大庭雄三:後天性メトヘモグロビン血症.日本臨床増刊号「血液症候群」
、印刷中
[3] 大庭雄三:HbF、HbA2(ヘモグロビンF・A2).臨床医 vol.19 増刊号、
360-361、1993

回答日:1998年6月15日
回答者:認定臨床検査医 大庭雄三(No.136)

[ホームページ/臨床検査Q&A(血液検査)]
 
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[Q&A] ◆クレアチニンクリアランスの1時間測定法
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(Q)クレアチニンクリアランスを測定するとき、患者さんの拘束時間をなるべ
く短くするにはどのような方法があるでしょうか。(青森県 臨床検査技師)

(A)内因性クレアチニンクリアランス(Ccr)は、クレアチニンが単位時間あ
たりどれだけ排泄されるかを見る検査で、測定法には(1)1時間法、(2)
2時間法、(3)24時間法があります。

(1)1時間法:水を約500ml飲んだ1時間後に完全排尿、次いで30分後に採血
、60分後に完全採尿する方法です。

(2)2時間法:水を約500ml飲んだ1時間後に完全排尿、次いで30分後と90分
後に採血、60分後と120分後に完全採尿してそれぞれの平均値を用いる方法です
。
(3)24時間法は1日法です。

 注意点としては、完全排尿と完全採尿を徹底すること、1時間法より2時間
法の方が尿量の変動の影響が少ないため優れていることです。

 なお、飲水後1時間たったときにいったん尿を捨てるのは、飲水後に起こる
急激な尿量増加による誤差の発生を防ぐためです。Ccrの測定は、尿量が一定で
かつ1ml/分以上の尿量があるときに行うことが条件とされています。

回答日:1998年6月17日、同月22日
回答者:認定臨床検査医 吉村 學(No.329)

[ホームページ/臨床検査Q&A(生化学検査)]
 
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[Q&A] ◆MRSA保菌者の判定法と院内での取り扱い
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(Q)MRSAの保菌者について、感染者との鑑別法および院内感染対策上の取り扱
い、特に除菌の適応について教えてください。(島根県 臨床検査技師)

(A)MRSAの保菌と感染を厳密に区別することは困難なこともあります。しかし
下記の疾患の臨床症状があり、その原因菌がMRSAと判断された場合は、保菌で
はなく感染とします。

1.呼吸器感染症―肺炎、肺化膿症、膿胸
2.敗血症、感染性心内膜炎
3.術後感染症
4.消化管感染症(高熱を伴う急性水様下痢で、便にきわめて多量のMRSAが存
 在する場合―グラム染色で診断可能です)
5.褥瘡
6.尿路感染症
7.これ以外であっても、その臓器特有な感染症状があり、そこから採取され
 た検体からMRSAが分離された場合

 MRSA保菌者は、通常は積極的に治療の対象とすべきではないと考えますが、
同室患者で、保菌者のとなりに易感染患者がいるような場合は、除菌の対象に
なるでしょう。ただし、本来は易感染患者をMRSA保菌者から逆隔離するのが原
則です。なお、院内感染対策におけるMRSA保菌者の取り扱いについては、個々
の病院の機能、病棟・個室の状態によって違いますので、画一的にお答えする
のは困難です。むしろこの問題は、それぞれの医療機関において、院内感染対
策委員会等で十分に議論して対応することが重要です。

回答日:1998年6月17日
回答者:認定臨床検査医 熊坂一成(No.236)

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[Q&A] ◆血小板数の異常高値
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(Q)血小板数が141万/μlという異常高値を示す患者さんがいました。通常の
検査ではLDH、血清Kがやや高値、APTTがやや延長している以外は他に異常を認
めません。どのような病気が考えられますか。(福岡県 臨床検査技師)

(A)血小板が100万/μl以上のときは、骨髄増殖性疾患(myeloproliferativ
e disorders; MPD)の中の、「本態性血小板増加症(Essential Thrombocythe
mia; ET)」と診断できます。反応性の血小板増加では、血小板数が100万を越
すことはまずありません。白血球増多もなく、貧血もないので、まず間違いな
いと思います。診断には、骨髄穿刺・骨髄生検・染色体検査などが必要です。
末梢血の好中球アルカリフォスファターゼ(NAP)も施行します。ほかの骨髄増
殖性疾患(慢性骨髄性白血病・骨髄線維症・真性多血症)を除外診断すること
が必要です。ほかの疾患が除外できて、血小板数100万以上が持続するときは、
ETと診断可能です。

 ETでは、血栓症を合併する場合と出血傾向を合併する場合とがあります。血
栓症は血小板数が多いためと考えられており、通常抗血小板剤を投与します。
ただしその前に、出血傾向があるかないかを臨床的に調べる必要があります。
通常、出血時間(IVY法)、フォン・ウイルブランド因子、血小板機能検査(粘
着能・凝集能)を施行し、出血傾向がない場合は、抗血小板剤を投与します。

 また、MPDは経過により互いに移行する症例があり、末期に、骨髄線維症や急
性転化(急性白血病化)を起こすこともあります。特に、血小板増多では骨髄
の線維化を起こしやすいといわれ、血小板数のコントロールのため、ハイドレ
アなどの抗癌剤の一種で治療する場合もあります。

回答日:1998年6月17日
回答者:認定臨床検査医 川合陽子(No.316)

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[求人]  ◆老人保健施設が院長を募集
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 原則として各募集元から提出された原稿そそのまま掲載していますので、詳
しい内容等は各自の責任で当該連絡先までお問い合わせください。

【1998.6.17 No.1】
職種: 院長
名称: 老人保健施設 梅郷ナーシングセンター
住所: 千葉県野田市山崎2785
電話: 0471−25−5111
施設: 入所 124 床・ディケア 20床
勤務: 月〜土の4〜5日 9:00〜18:00
仕事の内容: 入所者の病状変化時の処置、家族への説明、ケースカンファレ
       ンスなど
給与: 相談

[副会長 森 三樹雄]
 
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[編集後記]◆日はまた昇る!?
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 鬱陶しい梅雨空の下、景気の悪化、大手銀行の経営危機、円安の進行と、日
本を憂鬱と悲観の雲が被っています。でも、私たちの国は本当にもう盛りを過
ぎた、堕ちていくだけの国なのでしょうか。冷静になって少し検証してみまし
ょう。

 例えば、日本の政治家のレベルの低さは、自他共に認める世界の常識になっ
ています。しかし、彼らは選挙による選別を長年に渡ってくぐり抜けてきた人
たちです。愚かな人たちにそんな芸当ができるでしょうか。選挙民の意識が低
いからだという解釈が専らですが、高卒者の過半数が大学に進学するような国
で、そのような理由付けは余りに稚拙です。

 余り知られていないことですが、私たちが日頃馬鹿にしている政治家は、実
は世界で最も高度な政治手法を身に付けた優秀なエキスパート達なのです。そ
の高度なテクニックの一端を紹介すると、選挙の前には必ず不況を深刻化させ
て政権党への依存心を高めます。またわざと姑息な政策を小出しにし、野党を
レベルの低い議論に引っ張り込むことで有権者の政治離れを促し、投票率を下
げて組織票の比重を増やします。

 金融不安も、ゼネコンあるいは石油公団などの特殊法人の抱える不良債権を
、郵便貯金や年金の積立金で肩代わりし、要するにバブルに浮かれ税金を食い
物にしてきた無責任な連中の借金を、国民がコツコツ貯めたなけなしのお金で
棒引きにしようとしているくせに、わざと金融監督庁だの救済合併だの整理回
収銀行だのやれ受け皿銀行だと猫の目のように新しい施策を繰り出し、国民の
目を見事に眩ませています。通貨不安に至っては、わざと右往左往しているふ
りをして諸外国からばかにされ、アジア諸国の警戒心を解き油断させる一方で
、政情不安に陥った国に邦人救出と称して必要もないのに自衛隊機を派遣し、
肥大化した防衛費への国際的批判をかわすという見事な成果をあげています。

 信頼が地に落ちたといわれる官僚も、その実は律令政治以来千数百年の歴史
に裏付けられたノウハウを駆使する超一流の能吏集団なのです。景気回復の起
爆剤と言われる住宅ローンの税額控除を拒んでいるのは、本当は建設省子飼い
の住宅金融公庫の予算を削られたくないという理由なのに、諸悪の根源という
レッテルを引き受けた大蔵省に「財源がない」と言わせ納税者の目をそらしま
す。景気への波及効果が大きい自動車の販売不振を解消するには、さまざまな
関連税の引き下げが最も効果的なのに、利権の巣窟である道路建設の特定財源
として手放したくないので、わざとそのことには触れずに消費不振のせいにし
てしまいます。

 また米国と比較し一人当たり半分以下しか使っていない医療費も、薬剤・検
査の費用の割合だけを比較し、日本の医療機関がさも欲得づくで浪費している
ような先入観を国民に植え付け、自分たちの天下り先を太らせるための自己負
担率の引上げや、介護保険の新たな負担をそのせいにします。さらに年金の過
剰積み立てをひた隠しにし、保険料値上げか給付削減の選択を迫る嘘の試算を
もっともらしく5つも作って国民を納得させてしまいます。

 極めつけは、スキャンダルを連発して官僚への評価を急低下させたのは、官
僚組織が肥大化して天下り先が足りなくなったため、先輩の地位を脅かす若く
て優秀な人材が入るのを防ぐという奥深い戦略の一端なのです。歴史上かつて
これほどの技を持ちあわせた官僚集団があったでしょうか。

 さて、このように世界で最もハイレベルな政治家と官僚達は、今後日本をど
のような国にするつもりなのでしょうか。ぬかりがあろうはずがありません。
今の不況は、実はバブルで気の緩んだ日本の産業に世界一の競争力を取り戻さ
せるために、彼らがわざと長引かせているのです。この世界一厳しい日本の消
費者を相手にして、不況の中で鍛え抜かれた企業が十分に育ったとき、一挙に
規制緩和と市場開放を推し進め、日本が再び世界を席巻するという素晴らしい
計略を、アメリカをして「ジャパン・アズ・ナンバー・ワン」と言わしめた時
代の再来を期して、密かに進めているのです。

 さあ、そうと分かったら貴重な時間を割いて参院選の投票に行く必要などあ
りません。すべて政治家と官僚に任せておけば間違いないのです。例え失業し
ても、暫く失業保険をもらって遊んでいれば、やがてすばらしい再就職先がお
膳立てされるに違いありません。日本の明日を信じて今日からまた自分の仕事
に精を出しましょう。

 なお、文中大いなる勘違いに基づく誤った記述があったとしても、一切責任
は負いませんので悪しからず。

[編集担当 西堀眞弘]

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JACLaP WIRE No.3 1998年6月29日
■発行:日本臨床検査医会[情報・出版委員会]
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