日本臨床検査専門医会のホームページへ 新規収載検査の目次へ

 

βクロスラプス精密測定 (準用先区分D007−33)(区分D−1)

平成15年2月1日より適用の血液化学検査
保険点数:220点   定量検査
基準範囲:治療開始後、治療前値より33%以上減少したとき、陽性とする。
直線性:100-6000ug/ml
製品名:フレライザβクロスラプス
製造元:Nordic Bioscience Diagnostics A/S, Herlev, Denmark
輸入発売元:富士レビオ(株)  Tel 03-5695-9210
測定法:酵素免疫測定法(ELISA法)  96テスト/キット(シングル測定)
結果が出るまでの時間:2時間30分   自動化:可
同時再現性:1.8〜6.9%     日差再現性:4.9%〜5.3%
検体:尿
【特徴】本試薬は、競合法による酵素免疫測定法(ELISA)試薬である。βクロスラプスを結合させたプレート(固相)に検体と第一抗体及び酵素標識抗体を加えて反応させると、検体中のβクロスラプスと固相に結合したβクロスラプスが第一抗体に競合的に反応し、更に酵素標識抗体が第一抗体に結合すると固相上に抗原抗体複合体が形成される。洗浄操作後、基質(テトラメチルベンジジン)を加えて反応させると、競合的反応した検体中のβクロスラプス量に応じて発色する。これに反応停止液を加えると反応が停止するので、この吸光度を波長450nmにて測定し、同時に測定したβクロスラプス標準液の吸光度から作成する標準曲線よりβクロスラプス濃度の算出を行うことができる。本キットは競合法を用いた酵素免疫測定法(ELISA法)を原理として、尿中βクロスラプスを特異的に測定する試薬で骨吸収マーカーのひとつである。
 今回の申請ではβクロスラプスの使用法を、骨粗鬆症の患者を対象としたHRTやビスフォスフォネート療法を実施した場合に、その治療効果判定および経過観察に限定している。
 そこで、HRT(ホルモン補充法)やビスフォスフォネート療法(他の類似する治療法を含む)の治療効果の判定のために6か月後のβクロスラプス値と2年後の骨塩量(DEXA法)を調べた。即ち、HRTとしてエストラジオールおよびチボロンを用いた治療法を同じ患者に継続実施し、6か月後のβクロスラプス値と治療2年後の骨塩量(DEXA法)を調べたところ、それぞれ有病正診率87%/89%、無病正診率77%/62%、診断効率84%/84%とほぼ同等の結果が得られた。
 同様に、ビスフォスフォネートにアレンドロネートおよびイバンドロネートを用いた治療法を同じ患者に継続実施し、6か月後のβクロスラプス値と治療2年後の骨塩量(DEXA法)の変動率を見ると、それぞれ、有病正診率90%/85%、無病正診率43%/38%、診断効率74%/74%と大きな差異は認められなかった。
 このことから、骨粗鬆症の患者に対しHRTやビスフォスフォネート療法(他の類似する治療法を含む)を実施した場合には、その治療効果判定および経過観察については、従来よりの治療2年後の骨塩量ではなくて、βクロスラプス値を測定することにより6か月後に、治療効果のあるもの(レスポーダー)と、効果のないもの(ノンレスポーダー)を鑑別することができるとしている。
 骨粗鬆症の検査には、NTx(I型コラーゲン架橋N-テロペプチド)、DPD(デオキシピリジノリン)、BAP(骨性アルカリフォスファターゼ)、骨塩定量検査(DEXA法)などが既に保険収載されている。これらの検査と比較すると、βクロスラプスは変動率が鋭敏で、臨床的価値が高い。即ち、健常人8例について閉経前、周閉経期、閉経後についてβクロスラプス、DPD、BAPについての変動を見たところ、βクロスラプスでは100%/180.9%/245.8%、DPDでは100%/140.0%/168.8%、BAPでは100%/132.3%/161.6%とβクロスラプスの変動率が最も高値であった。またHRTとてして結合型エストロジオールを用い、治療後6か月と12か月のマーカーの変化をβクロスラプスとNTxの値で見たところ、それぞれ−48.3%/−61.9%、−34.0%/−46.5%とβクロスラプスの変化率が高値であった。
【保険請求上の注意】βクロスラプス精密測定は、骨粗鬆症におけるホルモン補充療法およびビスフォスフォネート療法等、骨吸収抑制能を有する薬物療法の治療効果判定または治療経過観察を行った場合に、区分「D007」血液化学検査の「33」に準じて算定できる。ただし、治療開始前においては1回、その後は6月以内に1回に限り算定できる。
【文献】折茂肇、他:CrossLapsの臨床的有用性の評価、新薬と臨床、47(5):674-717,1998

 

ヒアルロン酸(準用先区分D007−36)(区分D−2)

平成14年12月6日より適用の血液化学検査
保険点数:260点    定量検査
基準範囲:50ng/mL以下
直線性:10〜1000ng/mL
製品名:LBAワコー ヒアルロン酸
製造・発売元:和光純薬工業(株)   TEL 06-6203-3741
測定法:LBA法  100テスト/キット(シングル測定)
結果が出るまでの時間:約40分    自動化:可
同時再現性:3.0〜8.7%    日差再現性:1.9〜4.8%
検体:血清、血漿(EDTA、ヘパリン、クエン酸)
【特徴】ヒアルロン酸結合蛋白質(HABP)及びPOD標識抗HABPモノクローナル抗体を液相条件下でヒアルロン酸と反応させて複合体を形成させる。陰イオン交換カラムにより複合体をB/F分離し、分離した複合体のPOD活性を測定して、検体中のヒアルロン酸濃度を求める。本品はLBA (Liquid-phase Binding Assay)法により使用する抗体濃度が測定対象に合わせて最適条件に設定し、血清中・血漿中のヒアルロン酸を測定できる。ヒアルロン酸は、臍帯、関節液、硝子体などに多く存在し、関節潤滑作用や細菌侵入に対する生体防御作用を有している。血中のヒアルロン酸濃度の測定は肝線維化の過程をよく反映し、慢性肝炎から肝硬変へ至る病態の確認に有用である。本品と既収載品(ヒアルロン酸プレート「中外」、サンドイッチバインディングプロテインアッセイ法)との相関性は、相関係数r=0.984、回帰式y=0.94x+10.24と良好である。
【保険請求上の注意】特になし
【文献】上野隆登、他:肝疾患における血清ヒアルロン酸濃度測定の意義.肝臓、32(8):767〜774、1991.

 

血清中HER2タンパク測定(準用先区分B001−3)(区分D−1)

平成14年12月6日より適用の腫瘍マーカー
保険点数:1項目の場合は390点で、2項目以上の場合430点  定量検査
測定範囲:0.5−100ng/mL   カットオフ値:6.5ng/mL
製品名:ErbB-2 EIA「ニチレイ」
製造・発売元:(株)ニチレイ TEL 03-3248-2207
測定法:酵素免疫測定(EIA)法  38テスト(検体)/キット(ダブル測定)
結果がでるまでの時間:約4時間半  自動化:不可  検体:血清
【特徴】本法は酵素免疫測定(EIA)法を原理とする。ビーズに結合・固相化させた抗HER2モノクローナル抗体(固相化抗体)と検体中のHER2タンパク抗原を反応させ、次に酵素標識した抗HER2モノクローナル抗体(酵素標識抗体)と反応させると、固相化抗体―抗原―酵素標識抗体の免疫複合体を形成する。この複合体に結合した酵素の量は抗原の量を反映するので、その酵素活性を求めることにより、検体中のHER2タンパク濃度を求めることができる。HER2タンパクとは、癌遺伝子であるHER2の遺伝子産物であり、細胞外のタンパク部分が、可溶性のHER2タンパクとして体液中に存在している。HER2タンパクは乳癌患者の約25%に過剰発現が認められ、HER2タンパクを過剰発現した乳癌患者は、転移・再発しやすく予後が不良と言われている。近年、HER2に対する抗体を治療薬とした抗体医薬が開発され、乳癌に対するHER2タンパク測定と治療の面で重要性が認識されてきた。
 本法は、血清を検体として、酵素免疫測定(EIA)法により再発乳癌の確定診断後におけるHER2タンパクの過剰発現の有無、術後又は再発乳癌におけるモニタリングに用いられる。
 HER2タンパクの過剰発現の無選別群において、術後の経過観察(再発乳癌)のために本法と既存の腫瘍マーカーとの単独又は併用測定(2、3項目)の有病正診率及び無病正診率を比較した。その結果、血清中の再発乳癌の有病正診率は単独測定で同等であり、併用測定することで有病正診率は10〜14%程度向上した。無病正診率は併用しても変わらなかった。
 また、HER2タンパクの過剰発現した乳癌患者群を選別(組織抽出液中HER2タンパク測定)し、術後の経過観察(再発乳癌)のために血清中の腫瘍マーカーの有病正診率を比較した。その結果、HER2タンパク過剰発現群に限定することで、再発乳癌における本法の有病正診率は、84.6%(11/13)と高く、既存の血清中の腫瘍マーカー(CEA:53.8%(7/13)、CA15-3:46.2%(6/13)、ST439:30.8%(4/13))より優れている。
【保険請求上の注意】血清中HER2タンパク測定は、乳癌であると既に確定診断され、かつHER2タンパク過剰出現が認められている患者又は他の測定法により、HER2タンパク過剰発現の有無が確認されていない再発乳癌患者に対して、EIA法により行い、当該検査の結果に基づいて計画的な治療管理を行った場合に限り、区分「D009」腫瘍マーカーの「15」を測定した場合に準じて、区分「B001」特定疾患治療管理料の「3」悪性腫瘍特異物質治療管理料「ロ」を算定する。
【文献】菅野康吉,河合忠,石井勝、他:EIAキットによる血清ErbB−2の臨床的検討,癌と化学療法21:1255〜1262,1994.

 

乳頭分泌液中HER2タンパク測定(準用先区分D009−15) (区分D−1)

平成14年12月6日より適用の腫瘍マーカー
保険点数:310点   定量検査
測定範囲:0.5−100ng/mL  カットオフ値:100ng/mL
製品名:ErbB-2 EIA「ニチレイ」
製造・発売元:(株)ニチレイ TEL 03-3248-2207
測定法:酵素免疫測定(EIA)法   38テスト(検体)/キット(ダブル測定)
結果がでるまでの時間:約4時間半  自動化:不可  検体:乳頭分泌液
【特徴】血清中HER2タンパク測定と同じ。乳頭異常分泌が認められる患者は乳腺外来患者の5%と言われ、乳頭分泌液中HER2が陽性の場合、早期の原発乳癌で、非浸潤性乳管癌の可能性がある。本法は、乳頭分泌液を検体として、原発乳癌の検査法として有用である。
 本法と乳頭分泌液中CEAの単独及び併用測定による有病正診率及び無病正診率を比較すると、HER2及びCEAの有病正診率は、それぞれ55.2 %(16/29)、69.0% (20/29)、無病正診率は94.6% (53/56)、83.9% (47/56)であり、本法はCEAに比して無病正診率は高い。また、CEAとの併用測定による有病正診率は、55.2% (16/29)から79.3 %(23/29)へと向上した。
 特に、本法はCEAと異なり、術前に本キットで陽性の場合、危険因子である組織亜型コメド群の可能性もあり、非侵襲性でQOLの面で優れている。
【保険請求上の注意】ア 乳頭分泌液中HER2タンパク測定は、乳頭異常分泌患者に対して非腫瘤性乳癌を強く疑って、EIA法により、乳頭分泌液中HER2タンパクを測定した場合に限り、区分「D009」腫瘍マーカーの「15」に準じて算定する。
イ 乳頭分泌液中HER2タンパク測定及び本区分の「15」の乳頭分泌液中CEA精密測定を併せて測定した場合は、主たるもののみ算定する。
【文献】稲治英生,小山博記他:乳頭分泌液中のErbB-2測定による乳癌診断能の検討:乳癌の臨床9:449〜454,1994.

 

HER2タンパク(準用先区分D101−2−3)(区分D−2)

平成14年12月6日より適用のその他の病理組織検査
保険点数:950点   定量検査
測定範囲:0.5−100ng/mL  カットオフ値:18ng/mL
製品名:ErbB-2 EIA「ニチレイ」
製造・発売元:(株)ニチレイ  TEL 03-3248-2207
測定法:酵素免疫測定(EIA)法    38テスト(検体)/キット(ダブル測定)
結果がでるまでの時間:約4時間半(組織からの抽出操作を除く)
自動化:不可
検体:組織抽出液
【特徴】血清中HER2タンパク測定と同じ。組織検体から組織抽出液を調製し、2倍に希釈して検体とする。検体(又は標準液)に緩衝液を添加後、抗体固相化ビーズを加えて常温で2時間反応させる。洗浄後、酵素標識抗体液を加え、常温で2時間反応させる。洗浄後、このビーズを試験管に移し基質発色液を加え、常温で30分間反応させ、反応停止液を加えた後、吸光度(492nm)を測定する。標準曲線からHER2タンパク濃度を算出する。乳癌の組織・細胞中のHER2タンパクを免疫組織化学的に染色して判定する病理組織顕微鏡検査は既に保険に収載されている。今回のキットは、乳癌組織抽出液中のHER2タンパクをEIA法で定量的(カットオフ値18ng/mg-protein以下)に測定して、HER2タンパクが過剰発現した乳癌の選別に用いる。HER2タンパクの過剰発現がみられる患者は転移をおこしやすく、進行が早いため生存率も低いが、ハーセプチン(日本ロシュ社)やアドリアマイシン(協和発酵)が有効とされている。
 遺伝子増幅法をGolden Standardとして、免疫組織化学的染色法と組織抽出液中のHER2タンパクについて、有病正診率、無病正診率、診断効率をみると、それぞれ77.8%/85.7%、52.2%/96.0%、59.4%/93.8%と本キットは良好であった。本キットは従来法に比較し、定量性を有し、乳癌の治療対象となる患者を選別するために有用な検査である。
【保険請求上の注意】特になし
【文献】菅野康吉,北島政樹,石井勝、他:乳癌における抽出液中ErbB−2蛋白測定とc-erbB-2遺伝子増幅および免疫染色による臨床検討,癌と化学療法21:1957〜1966,1994.

 

HCVコア蛋白質測定(準用先区分D013−6)(区分D−2)

平成14年9月1日より適用の肝炎ウイルス関連検査
保険点数:160点     定量検査
直線性:20〜20,000fmol/L
製品名:オーソHCV抗原IRMAテスト
製造元:栄研化学(株)   TEL:03-3813-5401
発売元:オーソ・クリニカル・ダイアグノスティックス(株) TEL:03-5632-7300
測定法:IRMA法  100テスト/キット(シングル測定)
結果がでるまでの時間:3.5時間 自動化:不可
同時再現性:1.9〜4.6% 日差再現性:1.4〜13.9%
検体:血清及び血漿(抗凝固剤:指定なし)
【特徴】本法は、検体の前処理によって遊離させたHCVコア蛋白質を、3ステップIRMA法により測定するものである。前処理済み検体及び試薬の抗原抗体反応により生じた結合物の放射能を測定し、同様に標準を測定して作成した標準曲線により、検体中のHCVコア蛋白質の濃度を求める。
 C型肝炎はC型肝炎ウイルス(HCV)によって引き起こされる疾患で、慢性化しやすく、肝硬変、肝癌へ移行する確率が高い。治療法として従来のインターフェロン単独療法に加えてリバビリン併用療法など新しい開発治療法がされ、また医療保険上インターフェロンの長期投与も可能となった。
 C型慢性肝炎の治療方法の選択は、肝機能の状態、ウイルス量、Genotype等の情報をもとに判断される。ウイルス量の測定には、主にHCV-RNA定量が用いられているが、測定操作が煩雑で高価な測定法である。一方、HCVコア蛋白質測定は、測定操作が容易で安価に実施できるのが特徴である。HCVのコア領域の中でも変異の少ない領域を認識する4種のモノクローナル抗体を組み合わせて用いている本キットは、HCVコア蛋白質を高感度かつ特異的に測定できる。 本キットは既存キット(EIA法)との比較において、Y=0.91X+0.91、r=0.907と良好な相関性を示した。また、既存キット(EIA法)と本法の感度は、それぞれ82.3%と97.4%と本法は良好な成績であった。相関性はy=0.93+1.31、y=0.799であった。
【保険請求上の注意】特になし
【文献】田中栄司、他:オーソHCV抗原IRMAテストの評価.医学と薬学46(2):247-256,2001.

 

結核菌群リファンピシン耐性遺伝子同定検査(準用先区分D023−6 )

1.
平成14年9月1日より適用の微生物核酸同定・定量検査
保険点数:550点   定性試験
製品名:フィノスLiPA・Rif TB
製造元:Innogenetics N. V.  Technologiepark, Belgium
輸入・販売元:ニプロ(株)   TEL:06-6372-2331
測定法:ハイブリダイゼーション法 19テスト/キット(シングル測定)
結果が出るまでの時間:2時間   自動化:可
同時再現性:100%   日差再現性:100%
検体:抗酸菌用培地で培養した培養菌株から抽出・増幅したDNA
【特徴】抗酸菌より抽出、増幅したDNAを検体とする。10種類のプローブが固定化されたストリップに検体をハイブリダイズさせ、発色させる。発色したプローブの位置よりrpoB遺伝子内に変異があるかどうかを判定する。リファンピシン耐性結核菌の約95%でrpoB遺伝子中に変異がみられる。
 本キットは結核菌の培養検査で分離された菌を用い、ハイブリダイゼーション法により、リファンピシン耐性結核菌の検出をするものである。10種類のプローブを固相化したストリップに、抗酸菌より抽出・増幅したビオチン化DNAを添加し、ハイブリダイズさせる。洗浄後、酵素標識ストレプトアビジンを添加し、反応後基質を添加することにより発色が見られる。発色したプローブの位置から結核菌群を検出すると同時に、リファンピシンの耐性(rpoB遺伝子中の変異を検出する)が診断できる。
 本キットを用いると従来の薬剤耐性試験で必要の2〜4週間の培養期間が不要となり、リファンピシンの耐性が約2時間で診断できる。
 リファンピシン耐性結核菌の特徴としては、84.2%は複数の薬剤に対して耐性である。このことにより、本キットの使用によりリファンピシン耐性結核患者を発見し、適切な薬剤を早期に投与することにより、治療期間を短縮することができる。
 従来法である核酸増幅同定検査にて同定した結核菌333例は、本キットで全例陽性(有病正診率100%)となった。また、従来法で結核菌群以外の非定型抗酸菌と同定された73例は、本キットで全例、結核菌群陰性(無病正診率100%)となった。
 従来法(培養法)によるリファンピシン感受性試験で感受性とされた230例では、本キットでは1例が耐性と判定(229/230:有病正診率99.6%)され、従来法で耐性とされた103例では本試薬で4例が感受性と判定(99/103:無病正診率96.1%)された。診断効率は、98.5%(327/333)であった。
【保険請求上の注意】結核菌群リファンピシン耐性遺伝子同定検査は、本区分の「4」の結核菌核酸同定精密検査または「6」の結核菌群核酸増幅同定検査を併用した場合は、主たるもののみ算定する。
【文献】阿部千代治 他:Line Probe Assay(LiPA)によるリファンピシン耐性結核菌の検出.結核,75巻:575-581

日本臨床検査専門医会のホームページへ 新規収載検査の目次へ